こんにちは、きらくハウスの塩見です。
家づくりのご相談でよく聞くのが、
「新築か中古かで迷っていて…」
「中古住宅って、実際どうなんですか?」
というお声です。
正直に言うと、これって迷って当たり前なんですよね。
予算のこともあるし、子どものこともあるし、共働きだと時間の余裕も限られてくる。
「現実と理想のバランス」で悩むのは、むしろ自然な流れだと思います。
舞鶴・綾部・福知山・宮津・高浜・おおい町あたりでも、ここ数年は
「中古住宅+リフォーム(リノベ)」を検討されるご家族が増えてきました。
今日は、地元・舞鶴で三代続く工務店としての目線で、
中古住宅のメリット・デメリットと、後悔しにくい見方をまとめます。

中古住宅ってそもそもどんな家?
中古住宅は、これまで誰かが住んでいた「既存住宅」のこと。
築5年くらいの比較的新しい家もあれば、築30年以上の家もあって本当にさまざまです。
最近は、家を買ってから
・暮らしに合わせてリフォームする
・間取りごと変える“リノベーション”をする
という選び方も増えています。
僕自身、昔は「中古ってなんとなく怖いな〜」と思ってました(笑)
でも今は、「見方」と「順番」さえ間違えなければ、ちゃんとアリな選択肢だと思っています。
中古住宅のメリット
価格を抑えやすい(=暮らしの余白が残る)
同じエリア・同じくらいの広さで比べると、中古は新築より価格が抑えられることが多いです。
たとえば(あくまで一例ですが)
・新築だと総額3,000万円くらい
・中古+必要なリフォームで2,300〜2,500万円くらい
みたいなケースも、条件が合えばありえます。
この「差額」って、ただ安いだけじゃなくて、
教育費・貯金・家族旅行・家具家電など、暮らし全体のバランスに効いてくるんですよね。
「家にお金をかけすぎて、毎月カツカツになるのが怖い」
この不安を小さくできるのは、中古の強みです。
(僕も自宅を建てた時、お金の不安が一番しんどかったので…)
実物を見てから決められる(=イメージ違いが起きにくい)
中古住宅は“すでに建っている”ので、事前に体感できます。
・日当たり・風通し
・周辺の交通量や音
・隣家との距離感、地域の雰囲気
・子どもの通学路の安全性
このあたりは、図面だけだと分かりにくい部分なので、先に見られるのは安心材料になります。
リフォームで「自分たちらしさ」を足せる
中古住宅は、今の状態で住むだけじゃなく、暮らしに合わせてアップデートできます。
たとえば
・和室をつなげてLDKを広くする
・キッチンを対面にして家事動線を整える
・収納が足りないならファミクロをつくる
「今の暮らしで困っていることを、まとめて解消する」
という考え方ができるのが良いところです。
中古住宅のデメリット(ここを知らずに買うとしんどい)
修繕費・メンテが“後から出てくる”ことがある
築年数が経つほど、設備や外まわりは修繕が必要になりやすいです。
・水まわり(キッチン・お風呂・トイレ)
・屋根・外壁
・床・クロス
・給排水管の劣化、床下の湿気、シロアリ など
「中古だから安い!」と思っていたのに、
住み始めてからまとまった修繕が出てきて、結果的に総額が…というのは、よくある話なんです。
耐震性は“築年数だけ”で判断しない
特に注意したいのは、1981年(昭和56年)以前の建物(いわゆる旧耐震)。
また、増改築を繰り返して構造バランスが崩れている家も要注意です。
ただし、ここも「中古はダメ」ではなく、
診断して、必要な補強をすれば安心に近づけられるケースもあります。
断熱・気密など「見えない性能」が低いことも多い
築20〜30年の住宅だと、今の新築と比べると断熱・気密が弱いことが多いです。
その結果として、暮らしではこんな形で出ます。
・冬の朝、リビングがなかなか暖まらない
・部屋ごとの温度差が大きい(ヒートショックが心配)
・エアコン代が思ったよりかかる
ちなみに、きらくハウスの新築は
耐震等級3/断熱等級6(UA値0.46以下)/気密(C値0.5以下)などを標準にしていますが、これは「数字がすごい」ためではなく、暮らしのストレスを減らすためです。
中古の場合は、どこまで性能を引き上げたいか?を、予算と一緒に考えるのが大事です。
“隠れた不具合”を減らすには、インスペクションが効く
中古で怖いのは、ぱっと見で分からない
雨漏り・シロアリ・構造の劣化など。
そこでおすすめしたいのがインスペクション(住宅診断)です。
「完璧な家かどうか」より、
“この家と付き合っていくための点検表をもらう”イメージに近いです。
迷ったときの整理の仕方(塩見はこの順番で考えます)
① まず「総額」で見る(物件価格だけで決めない)
中古のチラシは物件価格が目立ちますが、実際には
・リフォーム費
・登記、仲介手数料などの諸費用
・引っ越し、家具家電
も含めた総額で考えるのが基本です。
きらくハウスでも、数字が苦手な方ほど、先にここを一緒に整理します。
(「借りられる金額」じゃなくて「安心して返せる金額」を大事にしたいので)
② できれば「建物側のプロ」に同行してもらう
不動産会社さんの目線はもちろん大事なんですが、
中古は“建物の状態”で費用も安心感も変わるので、
工務店・建築士など、建物側のプロ目線が入ると判断がラクになります。
「この家なら、どこを優先して直すべき?」
「これは後回しでも大丈夫?」
こういう“優先順位づけ”ができると、迷いが減ります。
③ 性能は「完璧」を目指すより、暮らしで困らないラインを決める
よくあるのが、性能の話が始まると急に難しくなること。
なので僕は、こういう会話から入ります。
奥さん「冬、脱衣所が寒いのはイヤ…」
ご主人「光熱費も上がりそうやしな…」
僕「じゃあ“断熱をどこまでやるか”を、予算とセットで決めましょうか」
“数字をそろえる”より、暮らしの困りごとを減らす方向で考えた方が、夫婦で決めやすいです。
中古が向いているご家族/新築が向いているご家族
中古+リフォームが向いている
・立地(学校区、実家との距離など)を優先したい
・多少の古さはOK。自分たち仕様に整えたい
・性能も大事だけど、予算バランスも重視したい
新築(注文住宅)が向いている
・耐震・断熱など性能を最優先したい
・家事動線や収納を細かく詰めたい
・長い目で光熱費やメンテも含めてトータルコストで考えたい
どちらが上・下じゃなくて、「自分たちに合っているか」で決めるのがいちばん大切です。
家づくりって、正解がひとつじゃないので。
まとめ|中古住宅も「合っていればアリ」です
中古住宅には
・価格を抑えやすい
・実物を見て判断できる
・リフォームで自分たちらしくできる
という良さがあります。
一方で
・修繕費が出やすい
・耐震・断熱など性能のチェックが必要
・隠れた不具合リスクがある
という注意点もあります。
だからこそ、焦って決める必要はありません。
「知っておく」だけでも、選択肢が増えて気持ちが軽くなることって多いです。
「中古+リフォーム」を前提に相談したい方へ
・気になっている中古物件を一緒に見てほしい
・リフォーム込みの総額を知りたい
・新築と中古、どっちが合いそうか整理したい
まだ何も決まっていなくても大丈夫です。
きらくハウスでは、契約のためじゃなく、後悔を減らすために“先に学べる場”も用意しています。
参加したからといって、うちで建てる必要はありません。
僕がブログを書いたり、家づくり勉強会や個別相談会を続けているのも、
家づくりを「しんどいイベント」じゃなく、「前向きな時間」にしてほしいからです。
「うちの場合はどうなんだろ?」くらいのタイミングで、気軽に声をかけてくださいね。

