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えっ!せっかく建てた家が欠陥住宅!なぜ、建築業界の悪習慣は無くならないのか? 

こんにちは!

    思わず深呼吸したくなる健康・快適・幸せに暮らせる木の家づくりをしています。

ブログ読んで頂きありがとうございます。

 

 京都府舞鶴市の木を愛する・・・塩見工務店 

塩見智則です。

 

違法建築、耐震偽造、施工不良、手抜き工事・・・。 

また?こんなニュースが・・・。

 

記憶に残るのは、数十年前の耐震偽造問題・・・。

 

そして、数年前の〇○〇〇〇住建の耐震不足問題。 

 

いまだに建築業界における悪習慣が無くならないのはなぜなんでしょうか?

 

そしてまたこんなニュースが・・・。

 

 

数年前から関西、滋賀でも受注を伸ばしてきた〇〇ビルド(隠す必要はないかもしれませんが)。

 

先週の週刊文春に取り上げられました。

 

超ローコスト住宅では恐らく一番安いのではないかと思います。

しかし、ローコスト住宅と一言で言っても、

安く建てるためには、それなりの理由があります。

 

いくつか挙げると・・・。

 

1. 建築資材の仕入れコストを下げる。

2. ある程度の間取りのルールを決める。

3. 職人さんの手間を安くしてもらう。

4. 社員の人件費を削減する。

5. TVCMなど広告宣伝費を抑える。

6. 事務所関係の固定経費を少しでも抑える。

などなどが一般的な住宅会社が行っていることです。

 

まず1ですが、これはローコスト住宅に限らず、 大手ハウスメーカーでもやっていることだと思いますが、 

スケールメリットを生かして、建築資材などの仕入れ価格を下げることです。

 

塩見工務店でも全国の工務店さんとのつながりで自然素材を共同購入したり、

材木屋さんとの信頼関係を築き木材の仕入れ価格を下げる努力はしています。

 

設備機器や建材関係の仕入れに関しても仕入れ価格を下げる努力はしていますとは言っても、限界があります。

 

たとえば、定価100万円のシステムキッチンの仕入れ価格を安くするために、年間で数百戸単位での交渉をするのと数戸単位であれば、変わることは事実です。

 

ただメーカー側にも最低の原価がかかっていますので、さすがに赤字で物を卸すことはありません。つまり、スケールメリットを使ったとしてもある程度で限界があるということです。

 

次に2ですが、これは、大手ハウスメーカーさんでも設計ルールというものが存在します。

 

ルールに沿ったプランニングでないと、建てません。

完全自由設計ではなく、セミオーダー的な感じです。

 

もちろん、地元の工務店レベルであれば、完全フルオーダーの

家を建てることは可能です。 が、そうなると、家の価格を提示する際に、

一度積算しないと価格を打ち出せないため、ある程度のルールを決めている工務店が多いです。

 

たとえば、柱はどこどこ産のヒノキ柱で、断熱材は何でキッチンはリクシルでと言う感じで決めています。

 

これに関しても、使う材料がまちまちだと、1番の仕入れコストにも関わってきますので、どうしても基本的な部分に関してはルールが必要だと思います。

 

 次に3ですが、これは現実に存在する話でこれが一番の問題だと思っています。

 

本来、プライドも持って仕事をしている職人さんですが、職人さんをたくさん抱えている親方からすると職人さんを遊ばすわけにはいかないので、少々安くても

仕事量が豊富にある、たくさん安定的に仕事を出してくれる会社も取引先に入れておきたいという本音が存在します。

 

一時期、住宅着工棟数が減った時期などは、腕のいい職人さんであれば、仕事は切れませんでしたが、

そこそこの職人さんは仕事が減ってしまい、手間を下げてでも仕事を取るようになっていた時期もありました。

 

そして、一旦下がった手間は、なかなか上がらないというのが

現実ですので、腕のいい職人さんもとばっちりを受けた人もいると思います。

 

しかし、これに関しては、もっと重大な問題があります。

 

それは、そもそも、職人さん、業者さんを手間が安いからと言う理由だけで変えてしまう住宅会社が多いということ。

サラリーマンであれば、給料を下げてくれないなら、新人の安い社員に入れ替えるから、明日からクビね!と言われているようなものです。

 

信頼関係もあったもんじゃありません。

職人さんにだって家族があるわけですし、生活だってかかっています。

なので、仕事が増えだすと、手間のいい会社へどんどんと移っていく人も多いです。

 

となれば、手間の安い会社には、いい職人は残らないということになります。

基本的に職人さんがころころと変わる会社は危険だと思った方がいいです。

 

本当に信頼関係が築けていれば、他社から少し手間のいい仕事の話があったとしても今までお世話になったところを辞めて他の会社へ行ったりはしません。

家を建てる住宅会社に今いる棟梁は何年いるのか?

を聞いてみればわかるのではないかと思います。

 

安さを求める事は悪い事だとは思いませんが、安さを追求するあまり職人さんの手間を下げる・・・。

仕事の質が下がる・・・。その結果が今回のような欠陥住宅に繋がっているんだと思います。

 

一生に一度の家づくりが欠陥住宅なんて悲しいですよね。

 

そうは言っても価格も当然大事な要素ですし、とにかく安くという気持ちはわかります。

ですが、安いには安い理由があるという事。

 

いくら安くで建てたとしてもこれから20年・30年と住み続けるという将来的なトータルメンテナンスコストも考えて家づくりを考えられてはいかがでしょうか?

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!



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木を愛する・・・塩見工務店は舞鶴市を中心とした京都北部エリア(福知山市、綾部市、宮津市、京丹後市)で

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