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A WOODEN HOUSE THAT MAKES YOU WANT TO TAKE A DEEP BREATH
家の形をシンプルにした方がコストダウンになる理由を書いてみます。
こんにちは!
ブログ読んで頂きありがとうございます。
今回の家づくりお役立情報のコーナー 費用編は『家の形をシンプルにした方がコストダウンになる理由を書いてみます。』というテーマについて書いてみたいと思います。
京都府舞鶴市の木を愛する・・・塩見工務店 思わず深呼吸したくなる健康・快適・幸せに暮らせる木の家づくりをしています。
桧の匂いが好きな・・・。塩見智則です。
今日は・・・家づくりをする大工の目線から・・・。
『家の形をシンプルにした方がコストダウンになる理由』を書いてみます。
言い換えるとコストダウンする方法ともいえるかもしれませんね。
最近、形がシンプルなボックス(箱)型の家って多いような気がしませんか?
凹凸のないというか、真四角というか。
↓こんな感じのです・・・。ざっくりですいません(笑)
昔はもっとデコボコしている家が多かったのに、なぜこういう四角い家が多くなっているのでしょうか?
それはもちろんデザイン上の理由もありますが、もう一つ大きな理由があります。
それは、シンプルな形だとコストダウンになるから。
というわけで・・・。
真四角な家とデコボコの家を比較してみよう!
ではなぜコストダウンになるのでしょうか?
真四角な家(左)と、デコボコの家(右)の平面(上から見たもの)を見比べてみると・・・・。
なんということでしょう!
↓こんな感じです・・・。ざっくりですいません(笑)
面積はどちらも同じ25㎡ですが、外壁の長さが20mと、24mとなっています。
つまり単純に、真四角な家(左)はデコボコの家(右)よりも外壁面積が20%減となります。
例えば100万かかっていた外壁が、20%減の80万円で済むという計算だと、20万円のコストダウンってなわけですね。
かんたんにいうと。
つまり外壁面積が少なくなるということがコストダウンになるということなんです。
2つ目・・・コーナーの仕事が減る
他にもよく見るとデコボコの家だとコーナー(角。専門用語で言うと出隅・入隅)が多くなっていますよね。
↑これがいわゆるコーナー部分。
これって外壁材料もコーナーの部材があって、その材料費がかかったり、下地を組んだりするので、材料・手間も増えてしまうんです。
このコーナー材は値段が高めになりますし。
逆に真四角の家だと減ることにより、大きな面で外壁をバンバンはっていけるので手間的なコストダウンにつながるわけなんですね~。
屋根もゆるく片流れにすると・・・
屋根も勾配がゆるくて、片流れ(片方だけに流れている屋根の形)の方が、コストダウンになります。
なぜなら勾配がきつければきついほど、水上の高さが上がり、木材も外壁も増えるのですね。
それに樋というのは水下で雨水を受けますので、片流れの方が樋は一方向だけで済みますよね。
三角屋根(切妻屋根など)だと、樋が2倍に増えてしまいますから・・・。
それにもうひとつ樋の話ですが、家の敷地内に垂れ流しにしない場合は、ちゃんと土を掘って道路の側溝に流してあげないといけません。
樋の箇所数が増えるということは、その土を掘る仕事も増えるってなわけです。
つまり、屋根も勾配がゆるくて、片流れの方がコストダウンになるってなわけですね。
ということで、形がシンプルなボックス(箱)型の家の方がコストダウンになる理由をいくつかあげてみました。
こういう要素からもわかるように坪単価だけで一概に高い安いの判断できないところがわかってもらえるかと思います。
ただ片流れの家はデザイン的に好き・嫌いもあるでしょうし、このコストダウンを優先しなくても・・・
他にもいろんなコストダウンの方法もありますので、シンプルなボックス型をしたほうがいいってわけではありませんので、ご安心を!
ぼくは個人的には切妻屋根が好きです(笑)
こういうことも知っておくと、これから家づくりを考える上で参考にしてもらえればと思います。
好きなデザインで・・・。しかもコストをなるべくかかりにくい設計をしていきましょうね~。
そういうのは大工である僕たち工務店の得意分野です。
☆こちらの記事も参考にどうぞ!
・『家づくりにかかる費用』の疑問について書いた記事をまとめてみました
・これから楽しい家づくりをはじめる前に知っておきたい家づくりお役立ち情報書いた記事をカテゴリーごとにまとめてみました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。