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A WOODEN HOUSE THAT MAKES YOU WANT TO TAKE A DEEP BREATH
動線を考えて・・・何度も図面を書きなおすからこそ、納得できるいい家ができる
こんにちは!
ブログ読んで頂きありがとうございます。
思わず深呼吸したくなる健康・快適・幸せに暮らせる木の家づくりをしています。
京都府舞鶴市の木を愛する・・・塩見工務店
塩見智則です。
ぼくらの仕事というのは、現場で建物を建てることだけではなく、
設計すること、つまり図面を書いたりもしています。
その図面を書くにあたり、いつもいろんなお話をさせていただきます。
・趣味のこと
・家族のこと
・好きなデザイン
・憧れる暮らし
・・・などの、たくさんの話をさせていただいています。
しかし、そんな話をパッと聞かれても、スッと答えられる方ってなかなかいませんよね?
家を建てるだなんて初めてのことですし、結局専門的な話が多いですしね。
ということで、塩見工務店では『家づくりご希望シート』をお渡しして、事前に宿題としてぼくの問いかけの答えを書いてきてもらいます。
↑これが『家づくりご希望シート』
そもそも最初から明確に「こんな家が欲しい」、「夫婦の意見は全く同じだ」という方はあまりいらっしゃいません・・・。
このヒアリングシートを書くために、ご夫婦で話し合うことで、自分たちの欲しい家がなんとな~~~く、
そしてすこ~~~しだけ見えてきます。
という理由で、ヒアリングシートを書いてもらっているんですけど・・・。
もう一つの理由が、 「ぼくはあなたのことは何も知らない」から。
なぜそんなことを言うのかというと、家は規格品ではないからです。
あくまでぼくは、それぞれのご家庭の暮らし、趣味、好み、価値観にあった間取りやデザインをオーダーメイドでつくっています。
(あ!標準仕様やグレードなどはもちろんありますけどね。)
だから、暮らし、趣味、好み、価値観を知らないと、いい家ができないんです。
ぼくもお客様と本当の「話し合い」をしたいので、こちらが話をするばかりではなく、お客様のお話を聞きたいなぁ~と思っています。
そして、話し合いというのは、一回話を聞いて、一回図面を書いたらそれでいい家ができるわけではありません。
予算が合わなかったり、図面を見ることでイメージがわくのでもっと改善点が見つかるもんです。
何度も図面を書きなおして、そのたびに話し合いをして、理想の家に近づけていきます。
こうして何度も何度も図面を書きなおすからこそいい家ができるので、設計段階でかけるこの時間というのは必要なことなんです。
ぼくのお客様はみなさん本当にいい人ばかりなので、
「何度も図面を書きなおしてもらってスミマセン」とまでおっしゃっていただくことがあります。
本当にありがたい心配りで、こういうこと言われるとなおさらがんばろう!ってなります。
ということで、日々、図面をせっせと何度も何度も書いています。(主に社長が・・・)
家づくりは悩むものじゃなく、楽しむもの!
ぼくたちが属する住宅産業は、まだ営業マンが何度も電話してきたり、突然の訪問を繰り返したりするという営業が多々あるそうです。
家を建てている最中に、住宅会社ともめてしまって不信感をつのらせるケースもあるそうです。
どうしたらいいか分からなくなったり、不安がたくさんあって、悩むこともあるでしょう。
なにも他社が悪くて、塩見工務店が全て満点!というわけでは決してありませんし、ぼくらもまだまだ日々勉強し成長していきますが、そもそも家づくりって、家を建てることって、とっても夢があることだし、とっても素敵なこと。
なにせ家族が幸せに暮らすためにあるんだから・・・。
だから、家づくりを楽しんで欲しいと思います。
だから・・・動線には気を使いたい
注文住宅を新築するにあたり、大きなメリットは間取りを自由に考えられるということですよね?(規格型住宅以外は。)
はっきり言ってどんな間取りでもできるわけです。
典型的なオーソドックスな間取りにしてもいいですし、ちょっと個性的な自分好みの間取りにしてもいいんです。
そこで重要なのは動線です。
家事動線・生活動線・来客動線
気をつけたい動線は大きくわけて3つ。
家事動線と生活動線と来客動線です。
家事動線は、家事をする動線。
生活動線は、家族が生活する動線。
来客動線は、お客さまが来られた時の動線。
というように、動線と一言でいっても3つにわけて考えると分かりやすくなります。
ではこれらの動線をどのようによくしていったらいいのでしょうか?
それにはまずは「こんな動線はダメかも?」という例をまずは知ることから始めましょう。
家事動線のダメかも?な例
・洗濯機は1階で物干しが2階と遠くて、重い洗濯物を上げ下げしなきゃいけない。
・家に帰ってキッチンが遠くて、結構重い買い物袋を運ぶことになる。
・勝手口が無くてゴミだしが大変。など。
生活動線のダメかも?な例
・子どもが家に帰ってきてから挨拶もなにもなく自分の部屋にこもる。
・家族の動線が必ずリビングのテレビとソファーの間を通る。
・2階トイレが無くて、寝室から1階のトイレが遠い。
など
来客動線のイヤかも?な例
・お客さまが玄関から入って家族だんらんの目の前を通過しないと入れない。
・お客さまがトイレを使うのには、キッチンが丸見えになってしまう。
・お客さまが玄関にいるので、なかなかトイレから出られない。
など
ダメな動線を全て避けるのは難しい
ダメかも?な例をいくつかあえて挙げてみましたが、これらを全て避ける間取りというのはなかなか難しいかもしれません。
だって、子どもが家に帰ってきてから挨拶もなにもなく自分の部屋にこもるのがイヤだから、
リビングを通ってから行く階段にしたけど、そうすると来客(子どもの友達)もリビングを通ってから子供部屋に行くとうことになるかもしれません。
さらには、お客さまがトイレを使うのには、キッチンが丸見えになってしまうのがイヤなので、玄関近くにトイレを置いたけど、お客さまが玄関にいるので、なかなかトイレから出られないことになるかもしれません。
じゃあ、来客用の和室を玄関付近に配置すればいい・・・とか、
トイレを2箇所・・・というわけには、面積上、予算上難しくなる場合がありますしね。
ダメなところじゃなく良いところをみつけよう
あえて「ダメかも?な動線」をあげてみましたが、「へぇ~こういう考え方もあるんだ~」という知識として知った上で、やっぱりご家族の生活スタイルやこれまでの価値観、感覚によりそれぞれなので、
「どんな動線がダメで、どんな動線が良いか?」をご夫婦で話し合ってください。
ダメなところを上げだすときりがないですが、良いところを見つけていく。
そして、良いところ、大事にしたいところを優先順位付けていく。
そんなポイントで夫婦で話し合うといいですね~。
そう。家づくりも人間関係も一緒ですよね~。
最後に…後悔しない動線にする方法
では話し合ったら、だいたいの優先したい動線のイメージができると思います。
それをぼくら住宅会社に伝えて、そして出てきたプラン(平面図)を見ながら、家事をする人が、
子どもが、お客さまが動く動線を平面図上でイメージすると、いいか悪いかが見えてきますよ。
気になる動線があればそれをまた住宅会社に伝えて設計しなおしてもらう。
そのやりとりを重ねていくことで、後悔しない間取りってのができていくんですね~。
みなさんもそんなやりとりをぜひしてくださいね!
焦って契約とかダメですよ~。ダメよダメダメ!(古いっ!)
☆こちらの記事も参考にどうぞ!
・『家の間取り』の疑問について書いた記事をまとめてみました
・これから楽しい家づくりをはじめる前に知っておきたい家づくりお役立ち情報書いた記事をカテゴリーごとにまとめてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。