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A WOODEN HOUSE THAT MAKES YOU WANT TO TAKE A DEEP BREATH
塩見工務店がつくる・・・古民家再生 2012年完成福知山市O様邸
施工例紹介のコーナー。
古民家再生編です。
2012年4月に完成した福知山の古民家を公開します。
もともとこの古民家は空き家になっており、不動産屋さんに売り物件になっていたのを見つけられたお施主さんがたまたま弊社のホームページの古民家の紹介のページをを見られて問い合わせを頂いたのが始まりでした。
築100年は建っているであろう古民家・・・わら屋根に波板が葺いてありましたが錆びて穴があき1部雨がもっている状態・・・。
所々腐っておりこのまま放っておけば1、2年で朽ちてしまっているであろう古民家でした。
なんとかリフォームして住むことはできないだろうか?という相談でした。
住まれるお施主さんも僕と同年代の子育て世代です。
最近本屋の建築の本が置かれているコーナーを見ていると「古民家スタイル」などの古民家をメインにした本を見かけます。
古民家に対する関心が高まってきていることに大工としても嬉しく思います。
現代は合理化の流れで壊されたり、空き家となって朽ち果てていく古民家が多くなっています。
古民家に使われている柱・梁はケヤキやクリなど現代ではなかなか手に入れることのできない貴重な材料が使われています。
古民家の仕事は大変ですが大工にとってはやりがいのある仕事であります。
家作りをしていく上で間取りを考え打ち合わせをして、見積もりを出し、1番問題になってくるのが予算の問題だと思います。
理想と現実がはっきりしてくる部分ですね。
お金を出せばいくらでも良いものは作れますが、限られた予算の中でお客さんの思いにどこまで応え形にして喜んでもらえるか?
予算に合わせた提案ができるか?がこれからの時代は大事な要素だと思います。
リフォームするならできるだけ快適にしてあげたい・・・でも予算的に・・・・・ってなるわけです。
そこで今回の古民家でお施主さんに提案したのが、解体や片付けや簡単な大工仕事をお施主さんのできる範囲で一緒に作りませんか?でした。
そしてお施主さんとの古民家再生がスタートしました。
毎日のように夕方の仕事終わりや仕事の休みの日に現場にこられ、解体から自分の部屋の床貼りや壁張り、子供部屋の下地など大工仕事にも参加して頂きました。
大変だったと思いますが家が完成して住み始められたとき良い思い出になるんではないでしょうか?
お施主さんにとって一生に一度の高い買い物なので家の完成はお施主さんにとって楽しみだと思います。
完成してからではなく家の完成する過程も楽しんでほしいと思います。
塩見工務店の考える「古民家再生」は、全てを元に戻すわけではありません。
古民家の素晴らしい所はそのまま活かして、人類が積み重ねてきた新しい技術を取り入れ、現代の息を吹き込みます・・・。
古民家の魅力はなんといってもダイナミックな黒い柱や梁。
なんともいえない荘厳な雰囲気や優しさを併せ持つ古民家のデザインは、きっと日本人か大切にしたい何かがあるのでしょう。
わたしたちは古民家に深く敬意をはらいつつ新しいものとの調和考え、「木と古民家の融合」をコンセプトにさらにまた何十年先も飽きのこない新しい古民家として次の世代へと受け継ぎます・・・。
お施主様のご厚意完成見学会をさせて頂き、事情があり手放すことになった以前この古民家の住み手の方も見学にこられ
「朽ちて壊されしまうとあきらめていた自分たちが生まれ育った家が綺麗にリフォームされて嬉しい。
ありがとうございました。」と何度もお礼を言われ帰っていかれました。
住み手を変え次の世代に住み継ぐお手伝いができたこと嬉しく思います。
一緒に家づくりをすることで生まれた信頼関係から、
「古民家再生を考えの方がいたら連れてきてい良いですよ。」
と言って頂き、現在では古民家をお考えのお客様を案内させて頂くこともしばしば、弊社の古民家の展示場変わりにさせて頂いています。
玄関の土間に薪ストーブを設置され、ピザを焼いたり最高の古民家ライフを満喫されています。
古民家再生をお考えの方には古民家での生活に参考になると思います。
見学してみたい方は、お施主様には許可は頂いておりますのでお問い合わせ頂ければご案内させて頂きますよ。
施工前から完成までの写真をお施主様のご好意で公開させて頂きます。
- お施主様と相談しながら・・・。
- お施主様による防腐剤塗り
- 屋根はガリウム鋼板を・・・。
- お施主様による施工・・・。
- 階段をつくる・・・。
- 木の空間に・・・。
- キッチンカウンターは一枚板・・・。
- 玄関・・・。
最後まで読んで頂きありがとうございました。