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「断熱材について  知っておくべき2つのポイント」【家づくりをする上ではずせない基本性能の話④】

こんにちは!

思わず深呼吸したくなる健康・快適・幸せに暮らせる木の家づくりをしています。

ブログ読んで頂きありがとうございます。

京都府舞鶴市の木を愛する・・・塩見工務店

 

塩見智則です。

家づくりをする上ではずせない基本性能の話

今回は

「断熱材について  知っておくべき2つのポイント」です。

 

1.「この断熱材がベストだ!!」という 断熱材はない

2.「どのような断熱材も、適切な施工が実現できればどれも効果がある」

 

では、この事実をベースとして、 断熱材について知っておくべきポイントが

2つあります。

 

それは・・・

 

ポイント1: 断熱材の厚み

ポイント2: 施工精度

この2つのポイントは要チェックです。

 

「断熱材の厚み」 は、 使う断熱材の厚みが 断熱性能に影響します。

たとえば、外断熱に使われるフェノールフォーム。

具体的には、 ネオマフォームが有名です。

1cmあたりの断熱性能は トップクラスです。

 

ただ、厚みが35mmが多いです。

 

たとえば、 充填断熱のセルロースファイバー。

1cmあたりの断熱性能は フェノールフォームの半分くらい。

ただ、105mmの柱で木造住宅を建てると、 厚みは105mm

厚みはフェノールフォームの3倍です。

 

性能のいい断熱材の薄いやつを貼るのと、性能が半分だけど、 3倍の厚みの断熱材を入れるのと、

どちらが断熱されてそうですか?

 

そういうわけで、 「どんな断熱材を使っているか?」 では答えはわかりません。

 

「どんな断熱材で、 どれくらいの厚みか?」

がわからないと、 断熱性能はわからないのです。

 

結局は、どんな断熱材を使うかは、

・コストバランス

・断熱性能以外の付加価値 なども加味して検討すべきです。

あとは、

・断熱材の施工精度 も要チェックです。

 

「断熱材は  施工精度が悪いと 性能が落ちます」 

 

「断熱材の施工精度」 についてお伝えします。

 

短く言いますと、 断熱材を きちんと施工しないと、 きちんとした断熱性能を 発揮することができないということになります。

 

たとえば、グラスウールの場合、グラスウール断熱材を 押し込み過ぎても、 性能が悪くなります。

 

グラスウール断熱材が小さめで、隙間があっても、性能が悪くなります。

 

仕様書通りの施工をしないと、きちんとした断熱性能が 発揮できないことになります。

 

そういう施工精度の問題があるので、断熱材には、専門業者がいるものと、いないもの(大工さん施工)があります。

 

【外断熱の場合】

まず、外断熱で使う断熱材は、大工さん施工ですが、 施工精度は比較的高い状態にできます。

 

それは、 「施工が簡単だから」 です。

 

具体的には、 フェノールフォーム、XPSとか。

商品名でいえば、 ネオマフォーム、スタイロフォーム。

これらは、 断熱材ボードを外側にすっぽり包み、最後は気密テープで貼りますので、

施工が簡単な分、 施工精度は高い状態にできます。

 

【充填断熱の場合】

専門業者が施工の断熱材

・セルロースファイバー

・吹き付けウレタンフォーム

大工さんが施工の断熱材

・グラスウール

・ロックウール

専門業者が施工の断熱材の場合、 その業者さんは、 その断熱材施工ばかりしてますから、

大体の場合で、 断熱材の施工精度は高い場合が多いです。

 

それ専門にしていますから、施工精度が高くて当然ですね。

 

では、大工さんが施工の断熱材の場合、

その場合は、

・大工さんの知識レベル・施工レベル

そして、

・住宅会社のレベル によって、施工精度はまちまちです。

きちんとしている住宅会社であれば大工さん施工で断熱材をしても、きちんとした施工精度の高さが ある場合が多いです。

ただ・・・

すべての住宅会社が、 そういうきちんとした施工をしているか、と言いますと、そうではないですね。

 

グラスウールでも色々な施工方法があります。

 

グラスウールで断熱・気密をしっかり取れる施工をされている建築会社さんは大工さんの知識レベル・施工レベルが高いと言えます。

 

グラスウールで高気密高断熱を実現する場合は袋なしグラスウールを施工した上に気密シートを貼るという方法が良いです。

 

なぜ袋なしのグラスウールを使うかと言うと、隙間があるかどうか目で確認しやすいので、

しっかり入っていることが確認出来るからです。袋入りだと、四隅やコンセントまわりをきれいに敷き詰めるのが難しいです。

 

正直、袋入りグラスウールは、気密が取りにくいです。

 

袋入りグラスウールは、耳という部分がありますが、なぜかこの耳が短いです。

 

なのでこの耳をタッカーで留めるときに

連続しません。

 

それから袋入りグラスウールは、柔らかい袋状のものなので、四角の壁に入れても隙間ができて断熱欠損します。

 

さらに気流止めをしていないと、

床断熱で床下に入った空気が

その隙間を通って壁の中を

駆け回ってしまいます。

↑悪い例

場合によっては

本来持ってる断熱材の性能の

30%も40%もなくなることが

あるわけです。

 

そもそも耳が短いので、

一生懸命止めたところで

気密が取れるわけでは

ありません。

 

なのでまずはテーピングです。

テープを貼って連続させて

しまうのが一番簡単だと

思います。

 

ただ袋入グラスウールは

上下の耳があんまりありません。

そこの処理をどうするのかという

問題が起こってくるので、

率直に言うとなかなか難しい

ということです。

 

それでも

袋入りのグラスウールを使うなら、

その上にもう一回気密シートを

全部貼るのが簡単でラクだと

思います。

 

「断熱材は  施工精度が悪いと、 性能が落ちます」 というお話でした。

 

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①家づくりをする上ではずせない2つの基本性能とは?

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